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2017年2月21日(火) ラナンキュラス
今月後半のテーマ花材はラナンキュラスです

科 名  キンポウゲ科 キンポウゲ属 半耐寒性球根
学 名  Ranunculus asiatics(ラナンキュラス アシアティクス)
英 名  Persian buttercup、Garden ranunculus
和 名  花金鳳花(ハナキンポウゲ)
原産地  東ヨーロッパ、南ヨーロッパ、西アジア
花 期  4~5月
出回期  10~5月(旬 3月)
水あげ  水切り
花 色  赤、ピンク、オレンジ、黄、白、緑、紫、複色など
花の形態 マスフラワー

【名前の由来】
名前は葉の形がカエルの足に似ていることから、
ラテン語でカエルを意味する「rana」に由来します。

切り花として見かけるラナンキュラスの多くは
多湿にならない水はけのよい場所を好みますが、
ラナンキュラスの仲間の多くが
カエルが住むような湿地に自生することにもちなんでいるそうです。

【歴史】
かつてトルコの宮廷で好まれ、
十字軍がヨーロッパに持ち帰ると改良を加えて園芸用品種がつくられ
18世紀を中心にイギリスでフローリスト達によって育種が進み、
近年ではオランダで育成されたものも多く、
切花用品種を中心に改良が進み、
花色だけでなく花形も変化に富んだ品種が増え
香りのよい品種も登場しているそうです。

日本では鉢花として人気のある花でしたが、
切り花が出回るようになると
丸く可愛らしい花の形が大ブレイク。
春になると様々な色のラナンキュラスが
お花屋さんを彩っています。

【花】
咲き方は大きく分けて4種類
◎カメリア咲き 花びらが幾重にも重なりコロンと丸い形。ほとんどのラナンキュラスがこの咲き方。 
◎フリンジ咲き(別名/カーネーション咲き)花びらの先がフリルのように波打っているもの。
◎ピオニー咲き 波打ったフリル状の大小の花びらが特徴。
◎カール咲き(別名/バラ咲き)花びらが内側にカールしてボリュームたっぷり。

花びらは100~200枚、多いものだと250枚にもなります。

原種は一重咲きで、主に黄色い花だったそうです。

【茎】
かつてはラナンキュラスといえば
茎が太く短く、曲がっていて、花首も折れやすいため
フローラルフォームに挿しづらく
ブーケにも使いづらい花でしたが、
日本の育種家の努力により、
細くまっすぐで折れにくい茎が作られました。

<POINT>
・ラナンキュラスのように茎にうぶ毛の生えている花は
 水に浸かった部分の茎が腐りやすいので浅水(5cm程度)で飾ります。
・茎がやわらかいので、オアシスに挿すときはまっすぐに切りましょう。
・首が折れやすいので注意して丁寧に扱いましょう。


レッスンでは色の異なる2種類のラナンキュラスを使って
ひな祭りにも飾れるアレンジを作っています。
品種改良によって使いやすさも花保ちもよくなったラナンキュラス。
そして、コロンとしたカメリア咲きの花姿も楽しんでくださいね☆


yoshimi furuya


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